◯◯◯◯で良かった!という瞬間ってありませんか。
すべてのヒトが、思い通りになっていないかもしれませんが、自分の好きな仕事をするには、なにか切っ掛けだったり、憧れだったりがあって、なっているのかな、と思います。私の場合、デザイナーになりたいと思った切っ掛けは、思春期にロックを聴き出して、ギターも弾き出してアルバムジャケットにも興味を持ったことから、アルバムジャケットのデザインをしたい、と思ったのが始まりです。でも、デザイナーになったがアルバムジャケットの仕事には巡り会えず、広告の仕事をするうちに、広告は面白い、そして、WEBも面白いと現在へ至ります。
月日は流れて、レコードサイズのジャケットはCDサイズへ。
そんな中、自分の一番好きなアーティスト、Char氏が、昨年10月に突然、Char自身のレーベル「ZICCAレーベル」を立ち上げたとHPで告知があった。それにともない、いろいろなスタッフの協力をお願いしたいと書いてあった。あまりに恐れ多くて一瞬迷ったが、「これはチャンスかも」という気持ちで、WEB&グラフィックでエントリーしました。
このことがきっかけで「縁」ができ、TRADROCKシリーズのアルバムデザインをお手伝いさせて頂くことになり、その第1弾「TRADROCK Eric by Char」が、2010.02.22に発売になりました。デザインの依頼を受けた時点で、TRADROCKのタイトルは、既に出来上がっていて、それ以外のアルバムタイトルを含めたデザインを手がけました。ジャケット表面、6シリーズのビジュアルトーン、Eric編で、DVD盤面、CD盤面、ジャケット裏面のデザインの展開案2方向を提案し、下記のように出来上がりました。
今回、仕事を進めるにあたって、Eric編の映像収録に立ち会ったり、録音スタジオで打合せしたりと、自分にとって、「まさか」の連続で貴重な体験をさせて頂きました。Char氏本人も、ぜんぜん気取ってなくて、ライブや映像で見ている本人で、このヒトはみんなに好かれるキャラしているなぁ、と思いました。その雰囲気は、そのままDVDに収録されています。そして、トリオによる一発録りの緊張感やバンドの楽しさも。詳細は、www.zicca.net へ。
私の仕事のほとんどは、広告とWEBを制作する仕事で、そのことが好きで、ず〜、とデザイナーを続けてきています。そして、その都度制作した原稿や出会ったヒト達と喜びを分かち合ってきました。原稿づくりはアイデアの過程から最後までいろんなことにかかわります。しかし、商品づくりの過程にかかわったことはありませんでした。そういう意味においても、今回の出来上がったアルバムを手にした時、Char氏、古田たかし氏、澤田浩史氏のエネルギーが詰まっている作品にかかわることができた。と、しみじみデザイナーで良かった。と感じた次第です。
最後に、「願う人は、叶う人。」というコピーを書いた仕事仲間の女性コピーライターがいます。彼女が数年前に某百貨店で書いたコピーだそうです。デザイナーになって30年ちょい、アルバムジャケの仕事にやっと巡り会えた。とお知らせしたところ、このコピーのことを教えてくれました。しかも、一番好きなアーティストなんだ、と言ったら我がことのように喜んでくれました。まさに、このキャッチコピーのことを実感しました。